すっきり晴れると気持ちいいですね。日が傾いてからが冷えてきますが。
さて、技術の進化はすさまじいもので、自分が整備士になったころには、インジェクションのバイクと言えばホンダGL1500やゴールドコースト、それにNR750くらいのものだったのですが、
環境基準とかで皆インジェクションで触媒を装備し、それらを正常に機能させるためにデジタル制御でセンサーがたくさんついてます。
なにか一つでもセンサーが異常を感知すると、それに付随していろいろな制限が入ってします。
フェイルセーフというやつです。自動車やバイクの場合は正確にはフェイルソフトになってるんですけど、
便宜上フェイルセーフ。
こういったセンサー類も元は軍事技術から宇宙技術、飛行機技術ときて、自動車技術、バイク技術と降りてきます。
飛行機などの場合はフェイルセーフが入っても正常に動くように2重3重で回路が組まれています。
しかし、自動車用は一回路で制御しています。
今回のセンサーはこちら。
圧力センサーです。
なんの圧力かというとエンジンが混合気を吸う力を計測しています。これによって、燃料の噴射量や点火のタイミングを調整してるんです。
これだけで判断しているわけではなく、この他にスロットルポジションだったり吸気温度だったり排気ガスのCO濃度だったりいろんな要素をまとめて計算しています。
なんと頭のいいことなんでしょう。
これに異常が発生したせいでエンジンチェックランプが点灯し、テスターによる診断の結果、マップ圧センサー1と出ました。
この車両は DUCATI Diavel
Diavelではこんなところに付いてます。
交換作業はカウルを外して…
燃料タンクをこうやって…
こうして上げないと作業ができません。
そう難しい作業ではないのですが、なんせ気を使います。
カウルを傷つけないように、カウルにヒビなど入れないように…
そうこうしながらセンサーを交換してエンジンかけてチェックして、終了。
エンジンチェックランプは沈黙してくれました。
アポロが月に行った頃、宇宙船を制御していたのは8ビットに満たないCPUでした。
平成元年ころの自動車が8ビット。それから12年ほどで16ビットになりフラッシュメモリー搭載ですごいと言っていた。
それが今や64ビット!
一般家庭向けPCが32ビットですから、自動車に搭載されているCPUがいかにすごいことをしているのかわかるのではないでしょうか?
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