皆さんこんにちわ。いかがお過ごしでしょうか。
昨日から今日朝にかけて福岡は雪でした。高速も通行止めになり、今朝の通勤時はいたるところに事故の痕跡が…
山も雪化粧で白く染まっています。
肉眼だと冬景色なんですが、カメラの広角ではあまりわからないですね^^;
ズームするとほらッ(笑)
この山の雪の中へジムニーで突っ込んでいきたい(笑)ジムニーも雪化粧(笑)
鉛色の雲がまだ降るんだぞと言いたげですが、今日はチラチラ舞うだけで大したことはなかったですね。夜は凍結注意だと思います。皆さん気を付けましょう!
さてさて、供給部品が無いというお話の続きです。
ブレーキホースを作っていきます。だいぶ前にも書いていますがもう一度(笑)
一本のホースを作るのに、BIRKIN7はこれだけの部品を必要とします。
ホースは現物から合わせて切っている状態です。写真上に見える両方にネジが切ってあるのが、車体とホース、キャリパーとホースをそれぞれ繋ぐためのバルクヘッドとコンデッサ(アダプター)
上のがコンデッサでキャリパー側なのでステンレス。下はバルクヘッドで車体側につなぐほうで、錆びにくい箇所ということもあり、この部品メーカーではステンレスの設定はありません。
フィッティングはストレートのステンレス。
小さな真鍮の部品はオリーブ。オリーブの実に似てるからオリーブ(笑) これがホースとフィッティングの間に入って、漏れを止める部品。このように入ります。
ホースを作るのに一番注意するのがココ。失敗すると漏れます。新人の頃何回か失敗したことがあります。
そしてフィッティングを締めこんでいって…
一本完成。これはリヤ用。7の場合は三本ともほぼ同じ長さですが、ステンメッシュの場合少したるみを持たせて若干長めに作ります。その理由も後ほど。
リヤに取り付けていきます。
これが7のボディ側。ボディ側なのでバルクヘッドを取り付けます。
ホイール側への取付もして、ホースをつなぎます。この時にホースが捻じれないように。
リヤはこれで完成。次はフロント。フロントも同じようにホースをを作ってアダプターを取り付けて^^
アームにあたる部分にはゴムを被せて直接当たらないようにします。
ここからブレーキフルードのエア抜きをして、ブレーキペダルを踏みこんだ状態にして圧力をかけたまま保持。漏れをチェックして漏れなければ試乗。そこからもう一度見てみて完了です。
今回は供給純正部品が無いために作っていますが、普通の車でホースに痛みが無くても替える場合があります。
例えば、もっとカチッとした踏み心地にしたいとか、バイクならドレスアップしたいとかですね。
このステンメッシュホースに替えるメリットはあるんでしょうか?
純正のゴム製と違って、劣化がほぼないことが挙げられます。さらに、ブレーキペダルを踏む踏力を余すところなくブレーキシステムに伝えることが出来る。熱に強いなど。
ステンメッシュホースの内部にはこんなホースが入ってます。これは切った直後なので粗くなってますが、
オリーブを組む前にきちんと整えて洗浄して組みます。
中のホースはテフロン製。テフロンは宇宙軍事技術でデュポン社が発見しました。
劣化が始まる温度は約260℃。分解が始まるのは350℃以上。この温度に長時間さらされる環境でです。
このテフロンホースだと、圧力が逃げない。つまり、ゴムホースの様に膨らまない。
もし膨らむとしてもステンメッシュの締め付けにより膨らむことが出来ない。
温度に変化があったとしても安定した圧力を供給することが出来る。
その結果は、踏み心地がよかったり、ブレーキコントロールしやすくなります。
サンク福岡の場合は、個々の車体に対して現物を合わせて作っていくので、少々高めになります。
しかし、市販品の場合、ステンメッシュの中がゴムだったりする場合があり、その場合はゴムの劣化の判断が出来ません。
ゴムが破れブレーキが効かなくなるまで劣化がわからないのです^^;
車種別にステンメッシュホースの市販品があったりするんですが、上記理由からなるべく作るようにしています。
普通に乗っている分には痛んだら純正品交換のほうがコスト的にはいいと思いますが、その愛車にずっと乗っていきたいな~という方にはおススメのメニューです。
自分のジムニーもブレーキと燃料ホースとターボチャージャーオイルラインをテフロン入りステンメッシュに替えたい(笑)
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